【心游舎 狂言ワークショップ 開催のご報告】
令和6年2月1日(土)
山形県米沢市の上杉神社 臨泉閣の大広間にて、
『みんなで笑ってみっぺ』
と題した狂言ワークショップを開催いたしました。
今回のワークショップでは、講師として茂山逸平先生、茂山慶和先生をお招きし、 参加した子ども達と一緒に狂言の世界を学び、体験しました。
まず最初に、全員で上杉神社に正式参拝を行い、 宮司様より上杉神社の歴史や、茂山逸平先生と米沢のご縁についてのお話を頂きました。
その後、臨泉閣の大広間に戻り、いよいよワークショップがスタート! 狂言とは何か、能との違いを交えながら、分かりやすく解説していただきました。 狂言は人間が主役であり、滑稽なお話を通して笑いを誘う喜劇である一方、 能は歴史や神話を題材に、美しい所作で演じるものです。
先生方による実演では、狂言ならではの独特な笑い方や泣き方を教えてもらいました。 子ども達は興味津々! 実際に「は~は、はっはっはっはっは~」とお腹の底から笑い、 「へ~へ、へっへっへっへっへ~」と泣いてみる体験をしました。 一文字違うだけで、笑いが泣きに変わる不思議を実感!
また、狂言の世界において重要な「〇〇のつもり」という概念についても学びました。 普段の遊び(おままごとや鬼ごっこなど)と同じように、 狂言でも想像力を働かせることが大切であると教えていただきました。
狂言では「鬘桶(かづらおけ)」という道具が良く出てきます。普段は腰掛用の椅子や茶壷、 酒樽など様々なものに見立てて使われます。ここで、子ども達のリクエストによる即興劇がスタート! 茂山先生が桶を爆弾に見立てて演じると、子ども達は大喜び! 狂言が決して難しいものではなく、身近な遊びとつながっていることを実感する時間となりました。
最後には、茂山逸平先生、慶和先生による 『柿山伏』の演目を披露していただきました。 生で見る本物の狂言に、子ども達は目を輝かせ、 言葉が分からなくてもストーリーを理解し、笑いながら観劇していました。
演目終了後には質問コーナーも設けられ、 会場は最後まで盛り上がりを見せ、あっという間の2時間となりました。
ワークショップ終了後、参加した子ども達の中には、 お家に帰ってからも狂言の練習をしていたという子も! 今回のワークショップを通して、 狂言が特別なものではなく、日常の遊びと共通する要素が多いこと、 そして何より楽しく、面白いものであることを実感してもらえたのではないでしょうか。
茂山逸平先生、慶和先生、 素晴らしいご指導と演目を披露してくださり、本当に有難うございました!
次回もどうぞお楽しみに!
※写真の無断転載は固くお断りいたします。