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4月24日、お節句のお料理教室を開催致しました。初回のテーマは端午の節句。モリモリこと、虎屋の森山一幸工場長に柏餅の作り方を教えて頂きました。ご家庭でも作りやすいレシピを今回の為に開発して下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。司会は和樂Web編集長の高木史郎さん。彬子女王殿下が和樂で連載を始められた時から担当をされている高木さんと彬子様の気心知れたやり取りで、笑いの耐えないセッションとなりました。

まずは、彬子様からお節句のお料理教室を始めた理由のお話がありました。様々な年中行事が日本にはありますが、何をしたらよいかわからない、飾り物を出す余裕がないといったご意見をよく聞きます。先週の年中行事のセッションでもあったように、節目ごとに特別な食べ物を神様にお供えし、皆で集まって食べると言うことに意味があります。このお料理教室が、お節句のお料理を家で作り、家族で食べる習慣を作るきっかけになればと心游舎は考えています。

柏餅の作り方動画を見て、手順の確認をし、お料理教室の始まりです。揃える材料も手順もそんなに難しくなさそうなのですが、ちゃんとできるかドキドキした表情の参加者の方のお顔が並びました。上新粉とお水を混ぜて捏ね、固まりになったらちぎって、蒸します。蒸している間にあんこの準備。あんこを俵型に丸めます。森山さんの「子どもは俵型わからないかな?」という言葉に、彬子様が「コロッケの形?」と。結局クリームコロッケの形。ということになりました。

蒸しあがったら、布巾を使ってまたひと固まりになるようにこね、砂糖やでんぷんを加えてさらにこねます。人間餅つき機になる作業で、お子さんたちもお手伝いしている様子がうかがえましたが、皆さん大変そう。お餅ができたら、小判形にして、あんこを挟み、縁をくっつけます。でんぷんをまぶし、再度蒸して、冷ましてから柏の葉に挟んで出来上がりです。森山さんは、挟まずに、綺麗な楕円形に包餡するプロの技を見せて下さいました。あんこもお餅も秤で図らなくても大体同じ重さにちぎれるそうですよ。

こねれば粘りが出るのですが、かじったときにびよーんと餅が伸びず、サクッと噛み切れる粘度にするのがポイント。これを「さくい」と言うそうです。局地的に流行りそうな言葉ですね。

失敗される方がいたらどうしようとドキドキしましたが、皆さん上手にできたようです。できた側からお子さんが食べているお宅も。

今回は虎屋さんが材料を送って下さいましたが、全てスーパーで調達できる材料ばかり。5月5日に合わせてまた作ってみますというお声を多数頂いています。

次のお料理教室は、6月26日。七夕のお料理を祇園川上の加藤宏幸さんに教えて頂きます。どんなお料理になるか楽しみですね。

次回のオンラインセッションは、5月2日。「馬があう」と題し、日本文化の中の馬をテーマにしたセッションを開催致します。パネリストは、学習院大学名誉教授の鶴間和幸先生と上賀茂神社権禰宜の藤木保誠さんです。

兵馬俑や人気漫画のキングダム、賀茂競馬など、多岐に渡ったお話がうかがえること間違いなしです。ぜひご参加くださいませ。

 

 

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