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【心游舎「感謝の集い」開催のご報告】

4月20日(日)、東京都・神田明神の明神会館にて、一般社団法人心游舎「令和7年度 感謝の集い」を開催いたしました。

会の始まりは、参加者全員による正式参拝。厳かな空気の中で心を整え、神様への感謝を静かに捧げました。
続く第一部では、「日本神話から読み解く日本文化の本質」と題した特別トークセッションを実施。
登壇者は、彬子女王殿下、万九千神社宮司・錦田剛志様、演出家・宮本亞門様という、異なる分野を代表する三名の方々。
司会には高橋亜弥子さんをお迎えし、神話と現代社会をつなぐ豊かな対話が繰り広げられました。
天岩戸神話における「天照大御神が岩戸にお隠れになり、世界が闇に包まれたとき、神々が知恵と力を合わせて光を取り戻した」という物語からは、現代にも通じる“理想のリーダー像”や“対話の大切さ”が浮かび上がります。
錦田宮司は、「奉仕の心を持ち続けることこそ、真のリーダーに求められる資質ではないか」と語り、神話が教える精神を現代に照らしました。
彬子女王殿下は、「日本の神話にはたくさんの神様が登場し、それぞれに個性がある。『こうあらねばならない』ではなく、個性を生かし合い、助け合いながら生きていく神話を素晴らしいと思う」とお話しになり、会場からは深い頷きが見られました。
また、宮本亞門さんは「芸能とは、人と人とが心を通わせるためのもの。神話には、人がどうやってつながり、助け合ってきたかの知恵が詰まっている」と語り、表現者としての視点から神話の力を伝えました。
会場ではたびたび笑いが起こり、錦田宮司のユーモアや亞門さんの舞台裏話、そして登壇者同士の軽妙なやりとりにより、来場者の表情も自然と和らぎました。
まるで神話の世界を旅するような、心が豊かになるひとときでした。
「舞台に上がる俳優も上がらないスタッフも、そして客席も含めた全員の力が合わさってこそ、舞台も社会も成り立つ」
そんなメッセージが、まっすぐに胸に届いた時間でした。

続いて第二部では、総会ならびに懇親会が開かれました。
神田明神の清水宮司によるご挨拶に続き、錦田宮司のご発声で乾杯。和やかな雰囲気の中で歓談が進みました。
続いて、小山代表理事より令和6年度の活動報告と決算報告が行われ、新たな理事体制も発表されました。
小山代表理事は任期満了に伴い退任され、倉嶋慶秀理事が新たに代表理事に就任。また、6年間にわたり心游舎を支えてくださった松山理事も任期満了により退任されました。
小山前代表理事、松山理事、本当にお疲れ様でした。
最後に、倉嶋新代表理事より令和7年度の活動予定が発表され、松山理事による中締めのご挨拶をもって、「感謝の集い」は盛会のうちに幕を閉じました。

心游舎では、これからも日本の伝統文化を未来へと繋げてまいります。ご参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

※写真の無断転載は固くお断りいたします。