【ワークショップ開催の報告】
令和6年8月8日に國學院大學 有栖川記念ホールにて、「供花神饌」のワークショップを開催致しました。
コロナ禍は実施を見合わせていたので、今回の國學院大学での開催は実に6年ぶりにとなりました。
まず始めに、彬子女王殿下からご挨拶を賜り、その後に講師である染司よしおかの吉岡更紗さんから、供花神饌について説明をしていただきました。
供花神饌とは、9月15日に石清水八幡宮の勅祭石清水祭にて、水仙・椿・南天・菊・梅・竹・松・牡丹・橘・桜・杜若・紅葉、12種類の生花の代わりに、和紙で作られた供花をお供えします。その和紙は、自然の植物から抽出した素材によって染められており、とても穏やかで美しい色に感じます。
今回のワークショップでは、「椿」と「竹」作成いたしました。
「椿」は、はじめに、花枝を作り、花弁を貼り合わせていきます。そして、花びらの形を整え、バランス良く貼り合わせ、徐々に形にしていきます。そして葉は、葉脈が浮き出るように押し、動きがあるように花枝へ巻きつけ完成です。
「竹」は、はじめに笹の葉の中心に茎を貼り合わせていきます。そして、5枚毎に纏めて形を整え、葉から伸びている5本の茎の部分を撚り合わせて完成です。
供花神饌の作成に使う糊も自然の植物を利用する伝統により、お米をすり潰し和紙を貼り合わせる為の糊として使用致しました。
参加した学生の皆さんそれぞれが制作を進める中で、花びらの付け方や葉の付け方等に特徴が出ていて、少しずつの違いがまさに自然の椿のように綺麗に咲き、一つ一つ想いのこもった供花が出来上がりました。
学生の代表者からは、「普段では触れることが出来ない貴重な体験が出来て、とても有意義な時間でした。」「石清水八幡宮に奉納されるのが楽しみです」などの感想がありました。
この度ご協力賜りました、國學院大學の皆様、染司よしおかの皆様に感謝申し上げます。
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