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9月30日
7年目となる京都産業大学京都文化特殊演習履修学生と一緒に行うワークショップを今年は「一能一会(いちのういちえ)」をテーマに賀茂別雷神社にて開催しました。
講師に金剛流能楽師宇髙竜成先生をお迎えし、子どもたちとその保護者25名が参加しました。
開会式では彬子女王殿下、賀茂別雷神社の田中宮司様、宇髙竜成先生よりご挨拶をいただきました。彬子女王殿下からは今回の能のワークショップにについて、眠らずに鑑賞できるようになるには演目の内容と意味を知っておくことが大事。今回のワークショップがそのきっかけになればというお言葉をいただきました。
その後、参加者全員で御本殿に正式参拝し、続いて神前にて宇髙講師が神歌と高砂を奉納されました。参加者の皆さんの中には初めての奉納の舞を見る方もいらっしゃったようで緊張感がある中にも楽しく鑑賞をされていました。
その後重要文化財・庁屋に会場を移してワークショップを開催しました。宇髙先生のご指導のもと、ゼミ生の皆さんの進行で能の映像鑑賞しながらの能の用語や道具、歴史や由来などの説明、扇を持って仕舞の体験、また能にまつわるクイズ形式での学習など楽しく学べるプログラムとなり、能の世界をとても身近に感じていただけたようです。 実際に使用している扇子やお面、鬘などに触れたり、着用することができ、より一層興味が深まったようでした。また、宇高先生のご指導のもと、全員が舞を披露することができました。
ワークショップが終わった時には「能面からのぞいた世界を体験すると能面の視界がとても狭い事に驚いた」「能鑑賞というとどうしても敷居が高いイメージでしたが、今日学んだ事で能の鑑賞に行きたくなった」「お稽古を始めたい」感想を聞くことができました。
また今回のワークショップを担当した学生の皆さんからも、「予想以上に能について皆さんご関心があり驚きました。私自身も能楽堂に行って鑑賞したくなりました」との振り返りの言葉がありました。
閉会式では彬子女王殿下より「知っているようで知らない世界に誘っていただける、そんなワークショップだったと思います。今日を機会に能楽や能鑑賞が皆様にとって身近なものになっていただけたら嬉しいです」とお言葉をいただきました。

 

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