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6月11日、心游舎のウェビナー講座でも人気コンテンツである日本神話シリーズ。今年度も3回シリーズとなっておりその第1回「根堅洲国訪問~大国主神の国づくり」をお届けしました。
彬子女王殿下に特別出演をいただき、講師にはお馴染み、オロチ先生こと万九千神社宮司の錦田剛志さんをお迎えし、和樂ライター、高橋亜弥子さんの司会で進行しました。
また錦田さんのサポーターとして出雲大社の長田圭介さんがとてもわかりやすい資料を提供してくれました。
さて、今回の「根堅洲国訪問~大国主神の国づくり」、現代風に言えば娘を心配して、婿試しをする父親といったところでしょうか。恋愛の嫉妬や娘が初めて連れてきた男性を試そうとするところなど現代でも共感できることが、神代の時代からあったことに楽しさと驚きがたくさんありました。
八十神たちの恋の嫉妬から何度も酷い目に合わされた大穴牟遅神。しかしながら母神の願いにより何度も蘇り、立派な青年に成長します。この様なことからも出雲大社の御祭神である大国主神は蘇りの神様としても多くの信仰を集めているのだそうです。
それでもしつこく追ってくる八十神から逃すために大穴牟遅神を匿っていた大屋毘古神は須佐之男命のいる根堅洲国に行きなさいと命じたのがこのお話の始まりです。
大穴牟遅神は須佐之男命の娘、須勢理毘売と出会い結婚します。気に入らない須佐之男命は、娘に本当に相応しいかと過酷な課題をいくつも出しますが、須勢理毘売の愛ある助けもあり大穴牟遅神は次々と課題をクリアしていきます。その中でも須佐之男命が放った鏑矢を取りに行かせようとして火に囲まれた草原に入って時、突然現れたネズミに助けられた時の呪文、「内はほらほら 外はすぶすぶ」を唱えると炎から守られました。皆さんも難しいことや嫌なことがあった時、この呪文を唱えると解決するかもしれませんよと教えていただきました。
今回登場した国づくりの神様である大穴牟遅神、後の大国主命は様々なお名前をお持ちの神様です。この理由としては多角的な崇敬を集め、多様な神格を持っていたと言えるのです。改めて出雲には神話から始まり、現存する神社がたくさんありますので、ぜひ神話を読んだのち、現地に足を運んで参拝してみてはいかがでしょうか。
神話シリーズ、次回は7月30日 「葦原中国の平定~大国主神の国譲り」になります。お楽しみに!

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