1月8日、今年初めてとなるオンラインセッション「書き初め」を開催いたしました。講師は去年と同じく神郡宇敬先生。北野天満宮禰宜の神原孝至さんにもご登場いただきました。
まずは神原さんから、天神さんと書き初めのかかわりについて教えて頂きました。北野天満宮では、書道の神様である天神様のご神前で書き初めを行うことを「天満書」と言い、毎年書き初めを境内に掲示しておられます。これは、元々和歌三神でもある天神様に新年初めて連歌をご奉納する行事が始まりなのだそうです。歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の寺子屋でも、道真公の息子である菅秀才と子どもたちが机を並べて手習いをする場面がありますが、天神様は子どもたちの書をご覧になるのがお好きでいらっしゃるのでしょう。
そしていよいよ書き初め開始。神郡先生が、子どもたちは学年に合わせて、大人は楷書・行書・草書でそれぞれお手本を書いて、前もって参加者の皆さんに送ってくださいました。皆さん、真剣に書いておられ、こちらの呼びかけにも反応されないほど。先生が一人ずつ、とても丁寧に講評し、お手本を見せてくださいます。先生が少しアドバイスをされると、二度目はみんなそれを生かし、上手になっていかれるのに彬子女王殿下も感心しきりでした。
神郡先生はとても褒め上手。彬子さまも「いつも先生に乗せられて、うまくなった気分になってしまう」と言っておられましたが、皆さんとても満ち足りた表情で、最終作品を見せてくださいました。書きあがった作品は、天神様に見ていただくべく、北野天満宮の境内に掲示していただくことになっています。
次回のオンラインセッションは、2月5日。オロチ先生こと、錦田剛志さんの「神話」セッション第3弾です。今度はどんなお話を聞かせてくださるのでしょうか。とても楽しみですね。
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