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925日、上賀茂神社において、彬子女王殿下が担当されている、京都産業大学京都文化特殊演習の学生が企画運営したワークショップ「明日も和菓子食べたい」を開催致しました。講師は御室和菓子いと達の伊藤達也さんです。今年の5月から、学生たちが自分達の力で考え、準備を進めてきたワークショップ。当初は対面での開催を企画していましたが、緊急事態宣言中ということもあり、オンラインでの開催になりました。関係者は全員PCR検査を済ませ、当日に臨みました。

最初は、和菓子に親しんでもらうクイズから。実は地方出身者の多い学生たち。地元のおすすめのお菓子や、薯蕷饅頭とは何か、和菓子はどんな材料が使われているかなど、わかりやすくクイズで紹介しました。参加者の皆さんもチャットや挙手機能で積極的に参加してくださり、かなり盛り上がりました。

そして、メインイベントの薯蕷饅頭作り。今回は、心游舎で作っているお米の米粉を参加者の皆さんにはお送りして、使って頂きました。つくね芋の生地を米粉と馴染ませ、生地にして、あんこを包みます。長年和菓子ワークショップに参加しておられる彬子様は、包餡作業がお上手です。参加者の皆さんからは、生地がべたべたする、上手に包めない、あんこが飛び出てしまった。。。などさまざまな声が上がりましたが、伊藤さんがその都度やさしくフォローしてくださいました。

秋の空をテーマにして、お饅頭の上に色粉を混ぜた薄い生地でデコレーション。顔や文字を描く人など、個性が出ました。ひび割れ防止の酢水をかけ、蒸しあげます。蒸している間は、上賀茂神社の権禰宜トロンボーヤこと、米山裕貴さんが神社の御由緒を紹介して下さいました。

蒸し上がったお饅頭は、学生代表がご本殿にお供え。神様もお喜びくださったのではないかと思います。

いと達さんで、初めて蒸したての薯蕷饅頭を召し上がったとき、彬子様のご友人は、「薯蕷饅頭は飲み物です!」と叫ばれたとか。あのときの感動を参加者の方たちにも味わって欲しいという思いで、提案されたそうです。また、心游舎では毎年お米を育てていますが、そのお米を会員さんに食べて頂く機会を持てていませんでした。米粉の形ですが、少し味わって頂ける機会ができてよかったなと思っています。

ご自宅でまた作ろうと思っても、薯蕷饅頭に使うつくね芋は、なかなか手に入りづらい素材ではあります。自然薯や大和芋でもできるかもしれないけれど、作ったことがないという伊藤さん。近所の和菓子屋さんと仲良くなって、つくね芋分けて下さいって言うのが一番いいかも、と。今回のテーマは、「明日も和菓子食べたい」でしたが、近所の和菓子屋さんに通って、今日はこれ、明日はこれと楽しみにしてくださる方が増えるといいなと願っています。

参加者の方には、学生たちが和菓子を身近に感じてもらえるようにと心を込めて作ったブックレットと、学生デザインのスペシャルバージョンくまの最中が同封されています。くまさんはティアラをつけたプリンセス仕様。彬子様は共食いで食べにくい。。。と仰っていましたが、皆さん美味しく召し上がって頂けたでしょうか?

次回のオンラインセッションは、1023日。大人心游舎「秋の直会」と称して、日本酒をテーマにしたセッションを開催致します。利き酒セットを片手にしたセッションになりますので、ただの飲み会になってしまわないかやや心配ですが、愉快なセッションになることは間違いなしかと思います。

 

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