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「日本神話」

8/8、早いものでもう6回目となるオンラインセミナー「日本神話」を開催致しました。セミナーのたびにお答え頂いているアンケートでも、神話について知りたいという声は大きく、満を侍しての開催となりました。

講師は、神在祭の際、集まられた神様が最後に直会をしてお発ちになる神社として知られる万九千神社宮司の錦田剛志さん。今日はお神楽で使われるオロチの面でご登場。今年は残念ながら開催できませんでしたが、出雲キッズキャンプの折にもわかりやすい神話のお話で、子どもたちからもオロチ先生として慕われています。和樂のライターである高橋亜弥子さんの司会で、出雲に今も息づく神話をひもとく1時間となりました。

まずは、錦田さんが神話・伝説・昔話の違いを映像を交えてわかりやすく解説してくださいました。なんとなく知った気になっている言葉ですが、意味をきちんと知るとしっかりと違いがあることがわかり、より理解が深まりました。

今年は日本書紀の編纂1300年の記念の年にあたりますが、古事記や日本書紀がどのようにして成立したのか、書かれている神話とはどのようなものなのかをしっかりと知ることができました。彬子女王殿下が、祝詞に出てくる「祓戸の大神たち」というフレーズを、子どもの頃は神様ではなく、動物の狼のことだと思っていたという思い出を披露されると、錦田さんがすかさず狼は神使であり、神の化身だというお話を。もののけ姫の犬神様も、確かにニホンオオカミがモデルになっていますね。

伊邪那岐命と伊邪那美命の国生み神話について、絵本のイラストを見ながら学んだ後は、実際に古事記に書かれている同じ場面を原文で、皆で声を出して読み下してみました。お話をきちんと頭で理解した後は、難しい古典の文章でもその場面がしっかりとイメージすることができたのが不思議です。テスト勉強でも、ただ目で追って読んでいるだけでは頭になかなか入らないのに、声に出して読んでみると理解できたという経験はありませんか?言霊という言葉がありますが、やはり言葉一つ一つに魂が込められていて、人の口によって語られてきたからこそ神話や物語は、人の心に残るのかもしれません。

「大神はいるけど、中神や小神はいないのか?」「人間はいつからいたのか?」「神様の存在を感じるのはどのような時か?」など、視聴者の方からの沢山の質問にも、錦田さんは真摯にお答え下さいました。

今後も、錦田さんとご一緒に、古事記に親しみ、神話を学ぶ連続講座を企画していく予定です。どうぞ楽しみにしていらして下さい。

 

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