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平安装束をテーマにしたワークショップ

開催地:上賀茂神社(京都府京都市)

平成31年1月26日、京都産業大学京都文化特殊演習の履修生たちとともに、平安装束をテーマにしたワークショップ「ようこそ装束の世界へ~即位の礼にむけて~」を開催いたしました。 このワークショップは、学生が自分たちで企画・運営しながら、半年以上の時間をかけて作り上げてきたものです。 間近に迫ってきた御代代わりを前に、即位の礼で皇族方がお召しになる装束を子どもたちに身近に感じてほしいという思いが企画の原点でした。 ご本殿に参拝させて頂いた後、子どもたちは袴をつけ、全員で今回の講師である黒田装束店の黒田幸也さんから装束の歴史や仕組みなどのお話を聞きました。 上賀茂神社の男性神職の方が束帯、女子学生の一人が十二単のモデルになり、子どもたちは初めて見る装束に興味津々。
その後、グループに分かれて、装束の着装体験、平成の即位の礼の映像を見ながらの装束クイズ、襲の色目のかるた、貝合わせ体験の4つのブースを回って経験してもらいました。 かるたや貝合わせなど、かなり白熱した様相を見せ、負けてしまって悔しい子がぽろりと涙をこぼすシーンも。 やはり実際に装束を身に付けるブースは、みんなドキドキわくわくの様子で、ポーズをとりながらの写真撮影会がおおいに盛り上がりました。
体験が終わった後は、十二単だけを残し、体だけ抜け出す「裳抜け」を学生が披露すると、おおー!と歓声が起こりました。 もぬけのからってそういうことか~というつぶやきがちらほらと。 今回のワークショップのために特別に作って頂いた干菓子の「雪の襲」を頂きながら、振り返り会。おさらいのクイズでしたが、みんな優秀で全員全問正解。結局じゃんけんで決着をつけることになりました。 10月の実際の即位の礼の時までみんな覚えていてくれるでしょうか。 期せずして、4回生の学生さんたちには、このワークショップが大学生活最後のワークショップとなりました。 子どもたちの心に少しでも多くのよき日本文化の記憶の種を蒔くことが、心游舎の目的の一つですが、学生さんたちにとっても記憶の種となるワークショップとなったことを祈っています。

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