3月 21 日、心游舎 では恒例のワークショップであります中部大学深谷圭助先生による 「 辞書引き学習ワークショップ 」 が湯島天満宮で行われました。 春分の日で麗らかな春の陽気に加えて、この日は天赦日・一粒万倍日・寅の日が重なる吉日ということもあり、境内には沢山の参拝者で賑わって おられました 。
湯島天満宮は、学問の神様菅原道真公(天神さま)をお祀りする神社 です。先ずは 天神さまに 参加者全員で お参りをさせていただいた後 、彬子女王殿下からお言葉を賜り、湯島天満宮押見宮司様から歓迎のご挨拶。そして 、直ぐに ワークショップの始まりです。
心游舎の辞書引き学習ワークショップは、コロナ渦ではオンライン講座として 行っておりましたので、顔を合わせての開催は 3 年半ぶり。さすがの 深谷先生も少し緊張されたご様子で 演台に立たれました。それでも、辞書引きと聞いて勉強をしなければならないのかと硬い雰囲気の子どもたちと保護者の皆さまの心を、深谷先生は一瞬でつかまれます。 平仮名を漢字に変更するときの様々な捉え方から 大人も ちょっと考えさせられる問題 や 連想 して単語を当てるゲームで子どもたちは大盛り上がり。 楽しく日本語の面白さや大切さを学んだ後は、いよいよ辞書引きのスタートです。
辞書を一ページ目から開いて、知っている単語を付箋に書いて次々に貼っていきます。連結しながら富士山のように貼っていく子、几帳面に貼っていく子など様々で、子どもたちの目は真剣そのもの。100枚を 1 番に貼ることを目指して頑張っています 。こちらも心游舎の恒例なのですが、彬子女王殿下も必ずご参加になり 1 番を目指されます。しかも今回は、古語辞典をお持ちになり無言で取り組まれてお られ ました。そうで す。彬子女王殿下が1 番でございました。
最後に、子どもたちから今日の感想を含め、辞書引きで発見したことを発表し、本日のワークショップは和やかに終了しました。 現在も参加者から 「今まで辞書は引きたくなかったけど、辞書 を引くの が楽しくなった」「帰宅後も辞書引き学習をしています 」 という声 が届いており、 生活に文化を取り入れるという心游舎の目的につながり、本当にうれしく思っております。 場所をご提供いただきました湯島天満宮の皆様、 ご協力をいただきました 深谷先生、付箋をご提供いただきましたこども・ことば研究所の神永さん、本 当にありがとうございました。
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