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 令和7年10月5日、いよいよ待ちに待った稲刈りの日を迎えました。
朝方は小雨が降り続き開催が危ぶまれましたが、いざ稲刈りを始める頃には奇跡的に雨が止み、時折陽の光も差し込む穏やかな天気となりました。
 今年で10回目を迎える心游舎の米づくり。田植え、草取りと続いた1年の集大成として、黄金色に実った稲穂を前に、参加者の表情には喜びと感慨が溢れていました。
 はじめに彬子女王殿下が鎌を手に取られ、丁寧に一束を刈り取られると、國學院大学や新潟国際情報大学の学生の皆さんも続き、稲を刈り取り、束ねていきました。束ねる際には藁で稲を括り、くるりと回して縛り、余った藁を押し込んで固定します。この束ねる作業を「まるける」と言います。
 「まるける」ことに慣れていない参加者は初めこそ苦戦していましたが、農家さんの丁寧なご指導で次第に手際も良くなり、稲をまるける音と笑い声が田んぼに広がりました。
 稲を干す際には、宮尾農園の宮尾さんから稲の扱い方についてご指導をいただきました。稲の束が太いと乾きにくく、脱穀の際に籾が残ってしまうため、何度も作業を繰り返すことになり、手間が倍以上かかってしまうとのこと。稲は5〜6束を1対にしてまるけると良いそうです。
 また、穂が不ぞろいだと脱穀が難しく、手作業で一度穂を揃え直さなければならないこと、さらにそのまま納めるとネズミが寄ってくる恐れがあることも教えてくださいました。穂先が揃っていないと干すときに地面についてしまい、乾燥も不十分になります。
 宮尾さんは「作業というものはすべて繋がっている。時間がかかっても丁寧にやること。大事なお米だからこそ、何でもいいではなく、きちんと仕上げることが大切です」と話されました。稲だけでなく、すべてのことに通じるお言葉として胸に深く刻まれました。
 作業を終える頃には再び雨が強まり、公民館での昼食時には土砂降りとなりました。まるで神様が稲刈りの時間だけを守ってくださったかのようで、参加者一同、感謝の思いを深くいたしました。
 昼食は、地元食材をふんだんに使った豚汁と漬物の盛り合わせ。そして、新米と昨年のお米で作ったおむすびの食べ比べを行いました。片方は柔らかく、もう片方はやや芯のある食感で、どちらも美味しく甲乙つけがたい味わいでした。新潟の農家さんから「どちらが新米か分かりますか?」と問われ、意見は半々に分かれましたが、正解は芯のある方。思わず納得の声が上がりました。
 恒例の振り返りでは、学生の皆さんから「田植えから稲刈りまで体験し、お米づくりの大変さと尊さを実感した」「神様と自然、人とのつながりを肌で感じた」などの感想が寄せられました。
 こうして10周年の節目を飾る稲刈りも、無事に終えることができました。
天候にも恵まれ、すべての工程を通して自然の恵みと人の力の調和を感じられる1年となりました。今回収穫されたお米は、12月に大國魂神社へ奉納されます。次回もどうぞお楽しみに。

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