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「草取り」

宮尾さんの心游米通信。今回は草取りのお話です。
県境をまたいだ移動ができるようになり、来月はようやく草取りのために新潟にうかがうことができそうです。それまで元気に育ってくれればいいなと願っています。
日に日に成長していく稲の様子。

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中耕除草
田植えをし稲の根が伸び始めたら出来るだけ早く田んぼの土をかき回します。
この作業を中耕除草といいます。
「上農は草を見ずして草を取る。中農は草を見て草を取る。下農は草を見て草を取らず」
と江戸時代から言われてきました。
まだ雑草が見えないうちから中耕除草をすることは昔も今も大切です。土をかき回し芽を出したばかりの草を浮かせたり、水が濁ることで草の成長が抑制される一方、稲は根元に空気が入ることで成長が後押しされます。

腰をかがめて四つ這いになっての手作業での中打ち(中耕除草)は大変難儀な作業でした。今は爪のついた車輪をエンジンで回転させて土を撹拌する中耕除草機が開発され、ずいぶん楽になりました。
除草機をずっと押していると次第に除草機と自分が一体となっていきます。車輪がどのくらいの強さで土をかきまわしているか?稲を傷めないか? 除草機は指の延長となり土や稲に及ぼす影響を感じながらの作業です。

オタマジャクシからカエルになったばかりの小さなのが畦の近くにたくさん泳いでいます。
土の近くではヤゴやガムシの幼虫もずいぶん大きくなってきました。アメンボやクモが水の上を渡っていきます。ツバメが近くを飛んでいきました。エサを探しにきたのでしょう。畦の上でマガモが数羽休んでいます。しばらくすると田んぼに入り何かを食べはじめました。

稲も草も、たくさんの生きものも私も今この田んぼでそれぞれに自分を精一杯生きています。

中耕除草の日々は6月から7月まで約一ヶ月続きます。