今年ももう師走。「なんだかバタバタしているうちに、1年が終わってしまう…」と思っておられる方も多いのではないかと思います。でも、師走の風物詩と言われるものは多く、京都では南座にまねきが上がったり、浅草の羽子板市のニュースを見たりすると、年の瀬を感じ、少し気持ちがそわそわしたり、うきうきしたりしてしまいます。お正月を迎える前の空気感はいいものだなと思います。
今回のコラムは、心游舎理事の森川太郎さんです。心游舎のワークショップの中で、今まで中止も中断もなく、継続してきている京都産業大学の学生が運営し、上賀茂神社を会場に開催しているワークショップのことを書いてくださいました。来年はどんなワークショップになるのか楽しみです。
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心游舎も11年目を迎えてる中、実は6年連続で継続しているワークショップがあります。それは、毎年秋口に開催される京都産業大学と一緒に開催するワークショップです。
2017年 神様のお家を作ろう
2018年 ようこそ装束の世界へ 〜即位の礼に向けて〜
2019年 見て・聞いて・味わおう!きょうからあなたもだし職人
2020年 言の葉ミュージシャンになろう
2021年 明日も和菓子を食べたい
2022年 心まで躍る日本舞踊
4月に学生達と顔合わせして自己紹介をするのですが、何ともえいない緊張感から始まって、9月末に終わった時にはすごく出来上がったTeamになって、解散が名残惜しくなります。
一つのワークショップを行うのに、企画・広報・会計・集客・スポンサー集め・予習・コロナ対策etcいろんな事を4年生と3年生が一緒になって取組むわけなのですが、毎年決まって同じ現象が起こります。
・自然とリーダーが生まれる
・3年生の時には遠慮がちだったメンバーが4年生時にはリーダーシップを発揮する
・前半はメンバーに意欲のバラつきができる
・指示しなくても役割ができてくる
・熱心に取組めば取組むほど意見に相違が生まれる
・夏休み(7、8月)にちょっとトーンダウンする
・9月に焦る
・当日みんなイキイキしてて楽しそう
・終わった後は名残惜しくなるw
個人的には「このままじゃヤバいなぁ」って思ったことなくて、必ずみんな当日には仕上がってくるので、いつも安心してお手伝いをさせて頂いています。アドバイスを出来るだけ避け、自主性と自走を信じ、見守っていくという自身の経営にもつながる学びを得させてもらっているのでとても有難いです。
継続って大事だなと思うのと同時に、単純にいいなぁと思えるこの学生と運営するワークショップはいつまでも続いて欲しいと思います。来年は「能」をテーマにワークショップを開催する予定ですのでたくさんの方に参加いただけたら嬉しいですね。
最後に、上賀茂神社をはじめ、当日講師や多くの協力者の方達のおかげで成り立っているので本当に感謝申し上げます。