桃のおいしい季節になりました。フルーツパーラーの「桃のパフェ」の文字に心躍ります。「すもももももももものうち」という早口言葉がありますが、厳密にいえば、同じバラ科ではありますが、すももはサクラ属、桃はモモ属なので、厳密にいえば違う種類なのだそうです。でも、すももは、「酸っぱい桃」である「酸桃」が語源と言われています。「桃のうち」でなくても、すももも桃も、おいしいことに変わりはありませんね。
今回のコラムは、お米ソムリエの美甘朋子さんです。白米至上主義の美甘さんですが、お米の味が落ちるこの時期は、おいしくご飯を頂くために、炊き込みご飯を作って下さったりします。そして、カンカン照りに暑い夏だけ、カレーを作ってくださいます。春先くらいだと、「こんなうすら寒い時期に食べるものではございません!」ときっぱり拒否です。カレーとライスは黄金の組み合わせと思っておられる方も多いのではないでしょうか。夏はカレーのおいしい季節。カレーもごはんもおいしく頂いて、夏バテ知らずの体を作りたいですね。
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お米とご飯と田植え
文月も半ばをまわって参りました。田んぼは見渡す限りの美しい青苗色、宮尾さんの心游舎米通信は目覚めて直ぐに見る大切な朝のお参り、田んぼの稲がすくすくと成長し、心洗われる夏の朝です。先日の新潟、心游米の草取りのお手伝いは、田んぼに足を踏み入れますと、カエルの赤ちゃん達のお出迎え、アメンボの道先案内で前へと進みます。時折、目の前にトンボが微風を運び、成長したお米の苗が頬を撫でてくれ、素晴らしすぎて気が遠くなりそうでした。苗が伸びていく様を見れるのは本当にありがたく、そして稲の根を触ることができるのはとても幸せです。田んぼを管理してお米を育ててくださっている新潟、大月の皆様を心から尊敬しております。
さて、去年の新嘗祭から早、半年が過ぎました。「三、三、米拍子でお米を研ぎ、ご飯は神様の分と下げて頂きました二膳で一回分、一年に米俵二俵120kg」を頂くお約束をしてくださいました皆様、順調にご飯、召し上がっていらっしゃいますでしょうか?そろそろ、一年の後半。お米二俵目に差し掛かっていらっしゃいます頃かと存じます。しかし、自然とは人間の意とするところを、そのままではなかなか通してくれないものです。
後半は何しろ、暑い、暑い季節になっております。そして何より、稲は田植えにより、次の世代を育てる季節、田んぼは見ての通りの青田、恵の雨によってすくすくと育っております。こうなりますと、お米のお味が稲の成長と共に、格段に下がって参ります。どんなに冷蔵庫に入れて保管されようとも、そこは自然の摂理なのです。
お米の世代交代のメッセージはそのままご飯に伝えられ、私たちの口へと入り、そして思うのです。「今年こそもっと美味しいお米を作ろう」と。これが美味しいお米をつくる原動力となり、長きにわたり日本人は、美味しいお米を作り続けているのです。お米のメッセージを受け取り、寄り添うことができる日本人特有の感覚ではないかと思います。そして、私たちは新たに「今年こそは…。」の決意を胸に後半のご飯をいただくのですが、前述のようにこの時期、季節は猛暑です。少しずつですが、お米より喉越しのいい食べ物にスイッチしがち。ですが、皆様、ここでよくお考えくださいませ。お米は何よりも日本人を支えてくれている食べ物です。神様から頂いたエネルギーをあの白いご飯の頂点に宿し、そのまま身体に取り入れることができるのが「ご飯」です。いただきましょう。何よりもありがたい食べ物です。それでも、季節柄少し頂くのに躊躇なさっているようでしたら、「三、三、米拍子でお米を研ぎ、ご飯は神様の分と下げて頂きました二膳で一回分、一年に米俵二俵120kg」を頂くソムリエ美甘からのご提案です。
ご飯を炊く時のお水をミネラルウォーターに変えてみる
研いだお米を冷蔵庫で冷やしてから炊いてみる
炊飯器のスイッチを入れる時、氷を2個ぐらい入れて炊く
ご飯は炊きたてをいただく
ご飯をお茶椀に盛る時、依代を作る
先の細い、天然素材で作ったお箸で白いご飯を頂く
お茶漬けをいただく(美甘は水茶漬けが大好きです。湧き水をいただいてきて炊きたてご飯を洗い、煮沸し冷やした湧き水と香の物でいただきます。もう、何杯頂いたか分からないくらいさらさら、さらさら頂けます。)
カレーの力を借りる
思い切って炊飯器をかえてみる
この10項目のいずれか一つでいいですのでお試しください。そして、もっとおいしいご飯をと望まれるのでしたら、たくさんお試しくださいませ。そういたしますと、より早く目標に到達いたします。時は夏、幸いなことにお子様達は「夏休み」、ここが天下分け目の天王山、ご家族で力を合わせ、最終コーナーを夏の美味しいご飯と一緒にゴールを目指しましょう。さあ、今からです。どんどん召し上がってくださいませ。日本のお米は世界一です。
「新嘗祭」の頃、目標達成のいいお話をお聞きできますのを楽しみにしております。