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いよいよ明日は太宰府天満宮で、心游舎の10周年記念平成中村座の奉納公演が行われます。スタッフ一同太宰府入りし、設営が進んでいる会場で緊張感が高まっているところです。桜の見ごろは過ぎてしまいましたが、美しい青空が迎えてくれ、明日も明後日も晴れの予報に胸をなでおろしています。イベントがつつがなく進むよう、皆で精一杯務めるつもりです。
本日のコラムは、竹芸家の田邉竹雲斎さんです。先日出展されていたアートフェアでの竹のインスタレーションについて書いてくださいました。中を通ることのできるインスタレーションは圧巻で、たくさんの方々が集まっておられました。
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国際的アート見本市「アートフェア東京 2022」が2022年3月 11 日(金)~13 日(日) (10 日(木)は招待日)に東京国際フォーラムにて開催されました。アートフェア東京は、古美術・工芸から、日本画・近代美術・現代アートまで、幅広い作品のアートが展示されるフェアとして、2005年から開催している日本最大級の国際的なアートフェアです。今年の出展ギャラリーは150ギャラリー。今年の来場者数は述べ42,037人を記録しました。私は京都の契約ギャラリーである夢工房から作品を出展。B2FホールEで大型の竹のインスタレーションを展示しました。
インスタレーションで使われる竹は高知県に生える黒竹という竹です。黒褐色の自然の色をした珍しい竹です。一本一本模様が異なりまるで人格があるように存在します。インスタレーションに使用される竹は8000本を超えます。唯一無二の無数の竹を編み込むことで、混沌とした異なる人格が交わる社会を表し、人の欲や美しさが、エネルギーとなってつながる世界を表現しています。
また今回の作品はインスタレーションの中に人が入れるように作られ、竹のアート作品を体感して頂くように作っています。
インスタレーションで編まれた竹ひごは、展覧会終了後にすべて丁寧に解きました。解かれた竹は次の場所に移し、また新たなインスタレーションの素材として再利用されます。自然素材である黒竹を循環し新たな命となって作品を繋いでいくこともこのインスタレーションの大きなコンセプトでもあります。後フェア東京2022で使用された竹は、2022年7月にアメリカ・ロサンゼルスのJapan House LAでのインスタレーションに使用される予定です。