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11月も後半ですが、上着もいらないくらいあたたかい日があったりして、気温がなかなか定まりませんね。今は木々の紅葉が美しいですが、これが落ちたら一気に冬支度。寒さに向かっていくのだろうなと思います。

秋と言えば、「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など様々ありますが、「食欲の秋」という方も多いのではないでしょうか。今日のコラムの執筆者、ヤマゴロウこと山名智之さんもその一人です。ヤマゴロウは、上賀茂神社の権禰宜で、心游舎でもお馴染みの乾光孝さんの子分。心游舎のサポートを春からしてくれています。いつも本当においしそうにご飯を食べている姿は見ていてとても気持ちがよく、彬子女王殿下が「丸くないとヤマゴロウじゃない」と言われたことをきっかけに、さらに丸くなる努力を最近はしているそうで、順調に大きくなっていっています。

11月23日は勤労感謝の日ですが、この日はその年採れた新穀を天皇陛下が天神地祇にお供えになり、お召し上がりになる新嘗祭が行われる日です。陛下より先に新米を頂くのは畏れ多いということで、お年を召した方や神社関係者の方など、新嘗祭が終わるまでは新米を口にされない方も未だに多くいらっしゃいます。ヤマゴロウの食べているおむすびに使われたお米も、もちろん去年のお米です。

明日は、そんな新嘗祭のお話もふんだんに盛り込んだ、ひたすらにお米を語るオンラインセッション「米トーーク!」を開催いたします。心游米を作ってくださっている新潟の宮尾浩史さん、白米をとても大事に調理される京都のごだん宮ざわの宮澤政人さん、そして神職の立場から乾光孝さんが、様々な切り口からお米の話をしてくださいます。ぜひご参加くださいませ。

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実りの季節によせて

皆さんは秋と言ったら何を想像されますか?
私は秋と言ったら食欲の秋ですね。

特に大好きなのはお米です。現在お米の品種は現在367種あるそうですが多すぎますよね…皆さんはどれぐらい食べたことありますか?私は頑張っても10種ですね。その中でも一番好きなのは福島県浜通り産コシヒカリですね。私の地元福島県いわき市で作られたお米です。香りと甘みがあるお米で冷めても美味しく頂けます。

私の話ばかりで話がそれましたが今回はお米についてお話して行きたいと思います。

お米は『古事記』にも『日本書紀』にもお米(稲)の起源が記されていますね。ニニギノミコトが稲をアマテラスオオミカミより授けられ、この豊芦原瑞穂国(とよあしはらみずほのくに)降臨去れた神話は皆さん聞いたことがあると思いますが、今回はオオゲツヒメの神話について話していきたいと思います。

オオゲツヒメは穀物(五穀)の生みの親とされて『古事記』に記載されています。スサノオノミコトがやってきてオオゲツヒメが食事を出してもてなしますが、なんとオオゲツヒメは口やお尻から食べ物を出していました。それを見たスサノオノミコトは不浄なものを食べさせるとはと激怒し、オオゲツヒメを殺してしまいます。そうするとオオゲツヒメの頭から蚕が、目から稲が、耳から粟が、鼻から小豆が、陰部から麦が、尻から大豆が生まれました。その時、女神の身体に生じた種を、天上界の神であるカミムスヒが、スサノオノミコトに取らせた、という内容です。これが地上界に穀物がもたらされた起源であると考えられます。
神話なのに神様を殺めてしまう描写がありますね……

でもこの事があったからこそ五穀が生まれたわけですから神様に感謝して私たちは穀物を大事にいただきたいものです。
書いていたらお腹が減ってきたので此れから土鍋でお米を炊いていただきます。

ごっつぁんです

おむすび調製:美甘朋子
撮影:彬子女王
*おむすびは、全部ヤマゴロウがおいしく頂戴いたしました。