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心游舎キッズキャンプならではの
特別な体験が出来ました

開催地:出雲大社(島根県出雲市)

令元年7月27-29日まで、今年で5回目となる出雲キッズキャンプに行ってまいりました。 梅雨が明け、台風も来ていましたが、出雲はからりとしたお天気に恵まれ、夏休みらしい暑い3日間となりました。 初日は、開会式で、参加の子どもたちに「出雲のじいじ」と慕われる出雲大社の千家宮司様にご挨拶を頂き、揃って楼門に上がり、参拝をさせて頂きました。 神様と同じ高さからお参りさせて頂くことに、いつもながらに気持ちが引き締まります。 初めての子もいましたが、自然と背筋が伸び、静かにしている様子に、何も言わなくてもみな空気を敏感に感じ取っているのだなと思いました。 その後は、古代出雲歴史博物館で藍染め体験を。割り箸やビー玉、ペットボトルの蓋などを輪ゴムでくくりつけ、世界に一つしかないオリジナルのハンカチを作ります。 できあがりが想像できないので、作業中はみんなわくわくドキドキ。それぞれの個性の出た素敵な作品が仕上がりました。 帰ってからは、禊先生による最終日のハイライトとなる禊の講習がありました。 夕食後は、毎年恒例のご本殿の夜間参拝。 瑞鈴を手に、ほの暗さの中、子どもも大人も一心に祈りを捧げている姿は、とても美しいものだと思いました。
二日目は、朝の参拝の後、出雲大社のボーイスカウトのお友達も交え、「風土記探訪-神話と歴史が息づく聖地出雲-」の旅です。 まずは、八雲立つ風土記の丘資料館で、出雲の歴史を知ると共に、古墳の内部や古代の住居を見学したり、火起こし体験をしたり。 ひんやりとして、暗くて狭い古墳の内部では、「怖い~!」とすぐ出てくる子もいましたが、昔の人の生活と文化に興味を持った子たちもいたようです。 その後は、出雲神話にゆかりのある神魂神社、熊野大社、八重垣神社、立虫神社・万九千社、日御碕神社を巡拝させて頂きました。 立虫神社は、折しも夏祭り。心游舎では「オロチ先生」として知られる錦田宮司様のお心遣いで、代表の子どもたちが、神様に御神饌をお供えするお役をさせて頂きました。 緊張した面持ちでしたが、さすがは心游舎キッズ。しっかりとお務めを果たしてくれました。邪気を切り払うような剣舞も特別に見せて頂き、とてもすがすがしい気持ちになりました。 神話に登場する神社を次々と巡らせて頂くと、遠い昔の神話の世界がとても近くに感じられてきます。 夕食はお待ちかねの島根ワイナリーでのバーベキュー。 お腹いっぱいお肉を頂き、大人たちが暑さにやられてぐったりする中、子どもたちは元気に仲良く鬼ごっこに励んでいました。
最終日は、朝から出雲大社の境内地にある八雲の滝で禊です。 男性は白い褌姿、女性は全身白い衣装に身を包み、おこもりどころを出発しました。 ほとんどの人が初めての経験で、顔に緊張の色が見えます。 禊先生の先導で、和舟を漕ぐような鳥舟行事で体を動かし、大きな声で滝に向かって「生魂(いくたま)・足魂(たるたま)・玉留魂(たまたまるたま)」と叫ぶのですが、体の中の悪い気が吐き出されるような気持ちがするので不思議です。「祓えたまえ、清めたまえ」と心の中で唱えながら滝に打たれます。罪穢れを祓うというのはこういうことなのだと体を持って感じることが出来ました。 心游舎のキッズキャンプならではの特別な体験をさせて頂きました。 朝食の後、ご本殿の参拝をし、境内と参道の散策。旅が終わりに近づいてきます。 閉校式の後は、涙の別れが待っていました。 一家族ずつお見送りするときは、毎年言いようもないさみしさがあります。
いつも家族ごとに泊まっていたキッズキャンプでしたが、今年から親御さんとお子さんは分かれて宿舎に泊まって頂いています。 初日はさみしそうな子どもたちでしたが、2日目はお別れの挨拶もなしで、子どもたち同士で楽しそうに遊んでいました。 大人になると、人と仲良くなるのはどうしても時間がかかってしまいますが、子どもたちが部屋に入った瞬間から仲良くなっている様子を見ると、本当にいいものだなと思います。 1回目のキッズキャンプから参加してくれている兄妹も、いつの間にやら最年長になり、それぞれ男子チームと女子チームのリーダーとして皆をとりまとめてくれました。 初めて会ったときは年長さんで、「帰りたくない~」と泣いていたのに、今は年少の子が泣いているのを慰めています。 子どもたちの成長を感じることができるのも、キッズキャンプの醍醐味でしょうか。 心游舎キッズを卒業しても、元キッズとして参加したいと思えるような行事にキッズキャンプが育っていったらいいなと思っています。 今年もいつもながら細部まで心のこもった準備とサポートをして下さった出雲大社の千家宮司様を始め、職員の皆様には心よりの御礼を申し上げます。 来年もまた出雲に帰ってこられるのを楽しみにしております。

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